米インテルのポール・オッテリーニ社長兼COO(最高執行責任者)は25日(フランス時間)講演し、06年までにはノートパソコンで、最大70Mbpsの高速無線通信規格「IEEE802.16a」(通称WiMAX)を利用できるようになるとの見通しを示した。07年には携帯電話にも導入される見込みという。
802.16aは、03年1月に策定された規格。現在の無線LAN規格「802.11b」が11Mbpsであるのに対し、光ファイバーに迫る速度をワイヤレスで実現する。通信距離は最大50キロ。街と街を結ぶ無線MAN(都市エリア・ネットワーク)として活用することも想定されている。
同社長は、WiMAXに対応する半導体チップを年内に出荷する方針を改めて確認。06から08年には本格普及期を迎えるとの見方を示した。インテルは昨年4月、フィンランドのノキアなどとともに、「WiMAXフォーラム」を設立し、普及を目指している。フランスのカンヌで開催中の展示会「3GSMワールド・コングレス」で講演した。
玩具メーカーのタカラは、年内にも「IP糸テレフォン」を発売する。糸電話といえば、紙コップと紙コップの間を糸で結び、離れた場所まで声が届くという玩具だが、タカラの糸電話は、糸の代わりにIPv6インターネットを使う。
タカラがIPv6を採用とした理由は明快だ。それは、標準的にグローバルアドレスを取得できるIPv6なら、“NAT越え”の問題が発生しないこと。複雑なネットワーク設定は、タカラが想定するユーザー層には適さず、なにより「サポートが大変」(同社)。IPアドレスやファイアウォールの設定を省略できるIPv6だからこそ、“糸電話”感覚のIP電話を実現できたという。
ただし、IP糸テレフォンは、IPv6アドレスを直接電話番号にしているわけではない。NTTコミュニケーションズが提供するm2m-xプロトコルをサポートしており、発信時には同社のサーバが仲介して通話先を特定。その後は、受話器同士が直接音声データをやり取りする形になる。
名古屋大と横浜国立大は16日、超伝導の性質を使った特殊な電子回路で、コンピューターの心臓部にあたるマイクロプロセッサーを開発することに世界で初めて成功したと発表した。従来の半導体回路に比べ10倍以上高速で、1000分の1以下の消費電力のスーパーコンピューターなどを可能にする技術だとしている。
米国で開かれている国際固体回路会議で17日に発表する。
回路は液体ヘリウム(零下269度)で冷やすと超伝導になるニオブ金属で作製。超伝導状態で、磁力線の最小単位(磁束量子)があるかないかを「1」「0」の信号として動作する。約1万個の電子の動きが最小単位になる半導体回路に比べ、高速、低消費電力が特徴だ。
研究チームは、これまで難しかった一つひとつの磁束量子の動きを1兆分の1秒レベルで制御する回路づくりに成功。回路の要になるジョセフソン接合と呼ばれる構造を、縦1.8ミリ、横2.8ミリの基板に約5000個集積し、マイクロプロセッサーとして作動させることに成功した。
チームの藤巻朗・名古屋大助教授は「現在はまだ集積度が半導体に比べ低いが、2010年ごろまでには、高性能スパコンなどの分野で実用化したい」と話している。
NTT(持株会社)は2月12日、プラスチック樹脂に大容量データを記録できる次世代メモリで、1Gバイトの容量を持つ切手サイズのROM「インフォ・マイカ」と小型ドライブの試作に成功、実用化へのめどをつけたと発表した。DVDと同じ原版転写方式で1枚数百円と安価に製造できるROMとしてコンテンツ販売などでの使用を想定。メーカーと協力して2005年中の製品化を目指す。
インフォ・マイカ(Info-MICA : Information-Multilayered Imprinted CArd)は「薄層ホログラム原理」と「積層導波路構造」を用いたプラスチックメモリ。雲母(mica)のような層状構造を持つことから名付けられた。
動作を確認したインフォ・マイカは25(幅)×25(奥行き)×2(厚さ)ミリで100層の積層構造を持つ。ドライブは88(幅)×37(奥行き)×22(高さ)ミリの手のひらサイズだ。ドライブは半導体レーザーとフレネルレンズを制御し、1.5μメートル厚の導波路層にアクセスする。
インフォ・マイカでは、デジタルデータを2次元符号化し、これを元に合成した計算機ホログラムを導波路内に微細な凹凸パターンとして形成することでデータを記憶する仕組みだ。再生時には導波路にレーザーを入射、凹凸パターンで散乱した光が重なり合って結像した再生像を撮像素子でとらえ、復号化する。
既に発表されているホログラム系メモリに比べ、光源の波長やプラスチックの体積の変化を許容できる範囲が広いのが特徴。そのためドライブに汎用半導体レーザーを利用でき、ドライブの低コスト化と小型化が可能。また導波路の積層を増やすことで大容量化でき、今後は10Gバイト以上の商品化に向けて研究を進める。
インフォ・マイカの製造は、DVDマスタリング装置を流用した原版転写方式で安定的に行えることも確認した。プラスチック樹脂が材料のため半導体メモリに比べ安価に製造でき、量産時コストは100円から200円を想定している。またドライブも数千円で可能という。
安価で使い捨ても可能な上、偽造が困難でコピーコントロールが容易な記録メディアとして、音楽や動画などのコンテンツ販売や、電子書籍などでの利用を進めていく考え。既に5大音楽レーベルなど日米のレコード会社に説明、音楽メディアに使用した場合の意見交換をしたとしている。
FLET'S.Net、NTT東のフレッツ・ADSLとBフレッツの全域で利用可能に
NTT東日本が提供するIPv6を用いたコミュニケーションサービス「FLET'S.Net」がフレッツ・ADSLとBフレッツのエリア全域で利用できるようになる。受付は2月13日から開始される。
FLET'S.Netは、フレッツ網とIPv6を用いてファイル転送、ビデオチャット、ファイル共有が行えるサービス。これまで、東京、神奈川、千葉、埼玉エリアでの利用に限られていた。